1.対象者プロフィール

ALSの成人男性。呼吸器を使用しています。 目は閉じたままで、左足の親指がかすかに(1/10mmオーダー)動きます。

2.依頼の経緯

介護をされている方が、何かの講座で「なごや福祉用具プラザ」ができたことを聞いて、 プラザの方へ来られました。しかし、プラザは対象者がプラザに出向いてくることが 原則で、プラザの職員が依頼者宅を訪問することはできません。 特に今回の場合は入院されているので、訪問介護等を緩用して行く事もできません。 結局、プラザの方も開設から日が浅いので、実績作りも兼ねて職員の方も公式には 仕事ではない形で、病院の方へ伺う事になりました。

3.対応

依頼としては意思伝達装置等を使いたいという事ではなく、 yes/noのサインが欲しいという事。特に目が閉じているので一般的な 意思伝達装置の利用は難しい事もあって、唯一、僅かに動く足の指に センサーを付けてyes/noのサインを出せるようにすることになりました。
動くといっても1/10mmオーダーの動きとあまりに小さいので、足の指に長い棒を 取り付けて動きを拡大して、その動きを読み取ることとしました。 また、呼吸器を付けているので、その呼吸器の動きによって一定の周期で小さな振動が 入る為、短い時間の細かな動きは入力としては無視する必要があります。